体のゆがみと小脳

(この記事は2018年11月23日に更新されました。)
 
 
 
今日は、小脳と体のゆがみのお話をします。
 
ちょっとマニアックなテーマですが、体のゆがみやバランスを治していく為に、小脳への理解は必要不可欠です。
 
 
後半のエクササイズでは、「脳に変化を起こすこと」をご自身の体で実験して頂きたいと思います。
 
体に対して人並みならぬ興味をお持ちの方は是非お読み下さい!
 
 

小脳基礎知識

 
動きの正確さ、バランス、協調性をコントロール。不必要な動きを抑制するのが小脳の仕事です。
 
 
大きさは大脳の10分の1程の大きさに対して、大脳と同じかそれ以上の神経細胞を有している言われています。
つまり、ものすごく活発なエリアです。
 
お酒を飲むと影響が出る場所としても有名です。
 
 
また、小脳は脳幹と協調して、身体の屈筋と伸筋のバランスをとっています。
特に、体幹の伸筋群と密接に繋がって位ます。
小脳
 
なので、前かがみの悪い姿勢、内股歩きの人、肩が前に出ること、片側もしくは両側でこんな姿勢や動きのパターンが表れているとき。小脳の働きが悪い可能性があります。
 
 

小脳の役割

 
 
小脳がコントロールするのは動きのABCと言われています。
 
A=Accuracy正確さ 
B=Balanceバランス
C=Coordination協調性
 
自分が考えた動きが、実際に起こっている動きとマッチしているかチェックと修正をしているのが小脳です。
 
 
スポーツであれば、正確にボールを蹴る事や、自分の考えたように身体が動いてくれる事などが例としてあげられるでしょう。
 
 
 
前庭器官と協調して体幹を安定させたり、目の動き等にも大きく関わってきます。
 
 
 
 

小脳のテスト

 
小脳のテスト方法はたくさんあるのですが今日ご紹介するのは、外側小脳のテスト「足首のタッピング」です。
 
 
これから行っていただきたいのは、左右でうまく出来ない方を見つける事です。
 
 
脳卒中の研究で明らかになりつつあるのは、左右で働きの悪い方は、働きの良い反対側によって更に抑制される傾向にあるという事。
 
 つまり、働きの悪い脳はどんどん悪くなっていきがちという事ですね。
 
テストでは、両足をそれぞれチェックします。
 
右のタッピングは右の小脳
 
左のタッピングは左の小脳
 
 
 
やり方は簡単。
片側の足を前に出して、踵をつけたまま出来るだけ早くつま先で床をタップします。
この時左右を比べて、やりづらい方、リズムが悪い方、早く疲れてしまう方などをチェックします。
 
 
そして、苦手な方で次のエクササイズを行います。
 

ハンドフィギュアエイト

 
小脳を活性化させるには、直線的でない複雑な動きが必要です。ジムで行われているようなダンベルの上げ下げ…..実は小脳の働きを抑制しています。
 
 
というわけで、これから行っていただくのはシンプルだけどちょっと頭を使う動きです。
 
小指から、手のひらで眼の前に8の字を描きます。出来るだけ大きな8の字を描くようにして下さい。
 
1.手のひらが下をむいた状態からスタートします。
 
2.小指を自分に向けます。
 
3.小指を下に向けます。
 
4.手のひらを返して、外側に小指から円を描きます。
 
5.2〜4の繰り返し。
 
 
次に、人差し指先行で同じことを行います
 
1.手のひらが下を向いた状態からスタートします。
 
2.人差し指を下に向けます
 
3.人差し指を自分に向けます。
 
4.手のひらを返して、自分の外側に人差し指から円を描きます。
 
 
 
しばらく行った後、両側足のタッピングをもう一度テストしてみます。
 
 

アドバンスバージョン

 
 
以上のエクササイズで変化がない方。以下を試してみてください。
 
目を瞑って手の動きを10秒イメージする
 
イメージした後にタッピングをテストします。
今回テストする小脳の外側部は、同時に動きの視覚化に関わってきます。眼を瞑って自分の
動きをイメージする事で刺激することができます。
 
 
2.眼の動きで刺激する
 
右小脳
右上もしくは左下に指をおいて、指先を5秒見つめる。
 
左小脳
左上もしくは右下に指をおいて、指先を5秒見つめる。
 
その後タッピングをテストします。
眼の動きでも、小脳を刺激することができます。
 
 
3.同時に行う
 
手を動かす。これらのエクササイズを手の動きと一緒に行ってみます。
 
その後タッピングをテストします。
 
 

脳はループで機能する?

 
いかがでしたか?自分の体で面白い発見ができたのではないでしょうか?
 
このエクササイズで小脳の働きを改善できたら、しばらくの間、片側だけこのトレーニングを続ける。
 
また、今現在続けている「全てのエクササイズ」を小脳の働きが悪い方だけで行うようにして下さい。
 
 
 
きっと体のバランスが整って行くことに気づくはずです。
 
 
もちろん、脳は小脳だけではなく、様々な部分がバランスをとって働いています。
その中でも、様々な部分とつながりが深く影響力の大きい箇所のバランスを見ることは、脳から体を改善する第一歩です!
 
 
ご意見ご感想、質問もお待ちしてます!
 
 

気に入ったらシェア!




パーソナルトレーニング✖整体
〜Neuroscience based training session〜

「身体の不調を元から治したい!」「もっと身体のパフォーマンスを高めたい!」そんなあなたに……
最新の脳神経学に基づいたメソッドで身体を根本から変えませんか??




ABOUTこの記事をかいた人

H.K.T

1989年3月12日産まれ。現役JRA騎手、自身の身体の不調を治し、パフォオーマンスを極限まで高める為に渡米、最新の脳神経学から身体を変えるトレーニングZ-healthを学ぶ。本業の傍、アスリートや身体の不調に悩む人へのトレーニング指導も行なっている。