ストレッチは逆効果!?〜脳と可動域〜

(この記事は2017年7月31日に更新されました。)
 
 
体育の授業でも教わるように、私たちは当たり前のように柔軟な身体=ストレッチと信じています。
 
 

しかし、これだけ学校教育から教えられているにも関わらず、ストレッチで柔軟な身体を手に入れている人が少ないのは何故でしょうか?
 
 
今日は、なぜストレッチで思うような効果を得られないのか。そして、変わりに何をすればよいのか、お話ししたいと思います。
 
 

ストレッチは逆効果?脳と可動域

ストレッチのデメリット

ストレッチをするときによく言われるのは伸長反射です。筋肉は急激に伸ばされないようにブレーキをかけます。

この反射をおこさない為のテクニックとして、よく教えられるのが、ゆっくり時間をかけて伸ばすことです。

 
 
また、それ以外の方法としてはPNFと呼ばれるテクニックがあります。

 
 
代表的なものとして、
力を入れた後にリラックスする方法。
反対側の筋肉(拮抗筋)を収縮させる方法があります。
 
 

このように、ストレッチにも様々な方法があります。
しかし、これらの方法を使っても効果を持続するのは難しいのではないでしょうか?
頑張った翌日、更に硬くなっていたりしませんか?

 
 

身体が自らを守る仕組み

 

僕たちの身体は、予測できない物に対して、自らを守る仕組みが働きます。そして、可動域を制限します。
 

 
身体が硬いというのは、筋肉そのものが硬くなる訳ではないのです。筋肉をコントロールしている神経の緊張度合いが高いのです。
 
 
 
ストレッチの場合、身体にとって「予測できない物」とは、伸ばした先で自らのコントロールを失う事です。
 

 
可動域には2種類あります。

ひとつは、自分の力で動かせる可動域。

ふたつめは、外からの力で動く可動域。
 
 

このふたつのギャップが大きければ大きいほど、身体は自らをコントロール出来なくなります
 
 
そして、スポーツで起こるほとんどのケガは、このコントロールできない可動域で起こります。
 

 
ご紹介したような「ストレッチ」でしていることは、ギャップを広げることに他なりません。
 
 

そのため、身体には定着しにくいのです。
 

 

内的集中と、外的集中

では、いったいどの様にして可動域を広げれば良いのでしょうか?
 
 

それには、
「身体の外に集中して、自分の力で可動域を動かして広げていく事」です。
 
 
ストレッチのもう一つのデメリットは、筋肉に意識が向くことです。
 
 

脳は、意識を向けた筋肉を収縮する性質があります。ストレッチをしているとき、嫌でも筋肉が伸びている感覚に意識が向きます。
 

 
つまり、無意識に全く逆の反応を引き起こしているのです。
 

 
脳は「身体がどれだけストレッチするか」なんて興味はありません。

脳が興味のあること。
それは、欲しい物に身体を届かせようとするときなのです。
 

 
これを利用すると、効果的に可動域を広げる事ができます。
そのデモンストレーションをひとつご紹介します。
 
 

開脚を柔らかくするエクササイズ

 

例として開脚を柔らかくしたいとします。まず、自分の柔らかさを確認して下さい。

前屈の柔らかさを確認
1.自分の斜め後ろにターゲットを置いて、眼で位置を確認します。
開脚を柔らかくするテクニック1

ターゲットは壁など何でも良いです。自分を支えるために何かに掴まって下さい。股関節は外捻りをしておきます。

2.ターゲットに脚を届かせる様に股関節から動かします。
開脚を柔らかくするテクニック2
3.徐々にターゲットを遠くして行きます

開脚を柔らかくするテクニック3
毎回、眼で確認します。

4.同じ様に、今度はターゲットを上に置きます
開脚を柔らかくするテクニック4

脚を遠くに伸ばす意識で行って下さい。
 
 
 
これを左右で行います。
そして、最後にもう一度開脚をチェックします。

 

開脚を柔らかくするテクニック5
 
 
 
 
 

身体を元から柔らかくする

 
いかがでしたか?
 
 
 
この様に脳は、自分の力で動かせる範囲と共に可動域を広げて行きます。
工夫次第で様々な箇所で応用が可能です。
 
 
 
ポイントは、

自分が柔らかくしたい可動域にターゲットを置き、柔らかくしたい関節を使ってそこに届かせるように意識を使う事。
そして、ターゲットを徐々に遠くしていく事です。

 

以上が僕がオススメする可動域を広げる為の方法です。
 
 
 
しかし、申し上げたように、ほとんどの身体の硬さは「神経の緊張度合い」です。
この方法を使っても素直に柔らかくならないようであれば、あなたの神経のトーンに影響している別の原因を探さなければいけません。
 
 
 
身体にとって「驚異となっている要因」をひとつづつ取り除くことで、全身は平均的に柔らかくなっていきます。
 
 
 
他の記事でも、その方法を紹介していきたいと思います。
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